【日活ロマンポルノ】情婦はセーラー服(1981)|主演:寺島まゆみ

──純白のセーラー服が、血と涙に染まるとき。
少女はもう“女”を卒業する。
西村昭五郎が描く、ヤクザ抗争とエロスの青春活劇。

🎞 映画DATA

  • 公開年:1981年11月13日
  • 監督:西村昭五郎
  • 主演:寺島まゆみ/吉沢由起/梓ようこ/川村真樹
  • 上映時間:65分
  • シリーズ:──
  • メーカー:にっかつロマンポルノ
  • ジャンル:ドラマ/アクション/セーラー服ロマン/成人映画
  • 配信品番:141nkt00676
  • 黒猫品番:485
  • 平均評価:★★★☆☆(3.0)

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※本レビューは成人向けフィクションを文化的・文学的視点から解説しています。

🐾 黒猫レビュー

【1】セーラー服×ロマンポルノ──異色の融合。

『情婦はセーラー服』は、寺島まゆみが主演を務めた学園系ロマンポルノの変奏曲だ。 ロマンポルノの“制服フェチ”と、“仁義なき抗争”を大胆に掛け合わせ、 青春映画ともピンク映画ともつかぬカオスな世界を生み出した。 純愛を装いながら、物語は次第に暴力と欲望の修羅場へと堕ちていく。

【2】寺島まゆみ──清純と反逆のアイコン。

当時“聖子ちゃんカット”の人気と共に時代の寵児だった寺島まゆみ。 彼女の清楚なルックスが、この過激な題材をより鮮烈に見せる。 駆け落ちした少女がヤクザ社会へ堕ちていく様は、 まさに“聖子ブームの影”に潜む昭和の病理。 その可憐さの裏に潜む悲哀こそ、寺島まゆみ最大の魅力だ。

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【3】西村昭五郎監督の職人技。

西村昭五郎は『団地妻 昼下りの情事』の巨匠でありながら、 ここでは一転、アクションコメディの軽妙さを発揮。 バット片手のチンピラ女たち、銃撃、カーチェイス── ロマンポルノという枠を超え、痛快で暴力的なエンタメに昇華している。 それでも画面には、彼らしい湿り気と哀愁が漂う。

【4】“情婦はセーラー服”という皮肉。

タイトルに込められた逆説こそが、この作品の核だ。 清らかさの象徴であるセーラー服が、欲望の衣装に変わる。 それは“ロマンポルノ”というジャンルが背負った宿命そのもの。 青春の理想とエロスの現実、その狭間で揺れる女の物語。 ──その制服の白さは、もう戻らない。


黒猫のまねき

「制服は、純粋さの象徴ではなく──堕落の儀式だった。」

🎬 視聴案内
※配信状況は掲載時点。最新情報はリンク先でご確認ください。

エロスとは、汚れを通じてしか得られない“純潔”の再定義である。

黒猫深夜映画館

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黒猫のまねき

「また夜が来たら、ここで逢いましょう。」

【日活ロマンポルノ】情婦はセーラー服(1981)|主演:寺島まゆみ

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