──セックスの悩みは、快楽で癒す。
倦怠夫婦、変態紳士、ED患者までも治すという“肉体のカウンセラー”登場。
白井伸明が描く、笑いと欲望の昭和エロス喜劇。
🎞 映画DATA
- 公開年:1978年5月20日
- 監督:白井伸明
- 主演:中島葵/橘雪子/島村謙次/浅見小四郎
- 上映時間:67分
- メーカー:にっかつロマンポルノ
- ジャンル:成人映画/ドラマ/コメディ・エロス
- 配信品番:141nkt00668
- 黒猫品番:334
- 平均評価:★★★★★★★★☆☆(4.0)
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※本レビューは成人向けフィクションを文化的・文学的視点から解説しています。
🐾 黒猫レビュー
【1】快楽治療という名の“性のユーモア”。
「セックスに病める方は、私にお任せ!」 そんな決め台詞と共に登場するのが、本作の“肉体調教師”。 医療ドラマでもなく、恋愛劇でもない。 これは昭和のエロスが生み出した、笑って抜ける“性の処方箋コメディ”である。 中島葵が、熟れた女の官能を軽やかに演じ、 白井伸明監督ならではの軽妙なテンポが全編を支配する。
【2】中島葵──色香の中に漂う“庶民の哀愁”。
中島葵の持ち味は、ただエロいだけではない。 男を癒し、女を励ますような、やわらかな包容力。 本作では、欲求不満の主婦として登場しながらも、 その表情にはどこか「わかっている女」の余裕がある。 観客はいつしか彼女の肉体ではなく、 “その笑み”に癒やされている自分に気づくだろう。
【3】笑いと官能の絶妙な均衡。
白井伸明監督の筆致は、エロスのなかにユーモアを溶かし込む。 変態もEDも倦怠期夫婦も、笑いながら抱き合う。 それは滑稽で、少し切なく、どこか優しい。 ピンク映画が“庶民の寓話”であったことを、 この作品は軽やかに思い出させてくれる。
【4】昭和の笑いと性の同居。
性の悩みを「治す」という発想そのものが、 当時の社会が性をいかに真剣に、そしておおらかに見ていたかを物語る。 『(秘)肉体調教師』は、官能と笑いのちょうど真ん中にある。 観客が恥ずかしがりながらも、最後には笑って劇場を出ていった── そんな“昭和ポルノの幸福な時間”が、この一本には確かに息づいている。
黒猫のまねき「治療とは、心を撫でること。肉体を通して、人生が軽くなる。」
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※配信状況は掲載時点。最新情報はリンク先でご確認ください。
エロスを笑える国は、まだ幸福である。
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「また夜が来たら、ここで逢いましょう。」









