──湘南の陽光の下、欲望と暴力が交錯する。
青春は腐敗し、愛は狂気に変わる。
西村昭五郎が描く、血と潮風の青春エロス。
🎞 映画DATA
- 公開年:1973年8月15日
- 監督:西村昭五郎
- 主演:梢ひとみ/潤ますみ/絵沢萠子/大山節子
- 上映時間:67分
- シリーズ:──
- メーカー:にっかつロマンポルノ
- ジャンル:成人映画/ドラマ/不良青春/暴走ロマン
- 配信品番:141nkt00678
- 黒猫品番:121
- 平均評価:★☆☆☆☆(1.0)
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※本レビューは成人向けフィクションを文化的・文学的視点から解説しています。
🐾 黒猫レビュー
【1】暴走する青春──ロマンポルノが見た“海辺の地獄”。
湘南の浜辺、モーターボート、赤いスポーツカー──。 『肉体犯罪海岸 ピラニヤの群れ』は、70年代の若者文化と退廃を真っ向から描いた衝撃作だ。 西村昭五郎監督は、ロマンポルノにおいても珍しい“暴力青春群像劇”に挑み、 欲望と支配が混ざり合う“性と死のスパイラル”を創り出している。
【2】海とエロス──光の中の退廃美。
昼間の湘南海岸という明るい舞台が、逆に堕落と狂気を際立たせる。 青い海と白い砂浜、そこに広がるのは暴力と凌辱の宴。 西村昭五郎のカメラは、波しぶきと肉体の動きを同化させ、 “美しい暴力”という倒錯の美学を完成させた。 これはもはやポルノではなく、青春の終末詩である。
【3】女たちの狂気と哀しみ。
ルミ(潤ますみ)の狂気、今日子(梢ひとみ)の諦念、そして富子(絵沢萠子)の虚無。 この物語の主役は実は“女”たちだ。 彼女たちは欲望に支配されながらも、男たちよりはるかに強く、哀しい。 ルミがモーターボートで恋人を追うクライマックスは、 ロマンポルノ史上もっとも破滅的で、美しい“愛の死”の瞬間だ。
【4】ロマンポルノ×アクションの交錯点。
当時の観客はこの作品を“ピラニヤ映画”と呼んだ。 暴力・群像・性・スピード感。 その全てが詰め込まれた映像は、のちのサスペンスAVやVシネの原型を思わせる。 西村昭五郎が挑戦したのは、官能の先にあるアクション映画としてのロマンポルノだった。
黒猫のまねき「海の青さは、罪の深さに似ている。」
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※配信状況は掲載時点。最新情報はリンク先でご確認ください。
エロスとは、破滅に手を伸ばす青春の別名である。
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