『房総ペコペコ節 おんな万祝(1974)』荒波がふんどしを裂く、そのとき欲情は磯の香りを纏った。

漁火の向こうに、潮の匂いと女の笑い声。
房総の海は、いつだって生きることと愛することを同じ潮に混ぜてきた。

獲った魚より、女の温もりが忘れられない──。
風に吹かれる万祝(まいわい)姿、ふんどし一丁の男たち、そして波に濡れる肌。
昭和ロマンの“肉体劇”は、房総の磯でいまも打ち寄せている。

🎬 あらすじ

九十九里浜の小さな漁村。若者・甚太郎は、祖父の介護をしながら網を引く日々を送っていた。
彼の周りには、気まぐれな恋人オソメと、婚期を逃した網元の娘シズイ。
二人の女の間で揺れる心に、夏の潮が静かに満ちていく。

ある日、都会からやってきた女子キャンパーのマキとミホが現れ、
浜は一気にざわめく。漁労長の銀次は嫉妬に燃え、成金の猫田は「クジラのペニス」を使った珍妙な商売を企む。
笑いと欲望が入り混じる中で、甚太郎は海に女に、自分の生を見つめ直すことになる。

房総の潮騒とともに描かれるのは、ただのエロスではなく、
“人が人を求めること”そのものの可笑しさと美しさ。
終幕の波音が、心に静かな余韻を残す。

🎞 作品情報

  • 📅 公開年:1974年12月7日
  • 🎥 監督:白井伸明
  • 🧑‍🤝‍🧑 出演:星まり子、山科ゆり、薊千露、森みどり、橘田良江、深町真樹子、吉井亜樹子、結城ともえ/根岸吉太郎、菅野隆
  • 🏢 製作:にっかつロマンポルノ
  • 💿 品番:141nkt00694
  • ⏱ 上映時間:69分

🐈 黒猫レビュー

🌊 海と欲望がぶつかるとき、いちばん先に濡れるのは心か、それとも誇りか。

白井伸明監督が描くのは“エロスの滑稽さ”であり、“人間の業の優しさ”だ。
裸身やふんどしは、単なる肉体の象徴ではなく、「働くこと=生きること=愛すること」という当時の男と女の原型を写している。

星まり子の万祝姿が、潮風に揺れる一瞬。
それは日本のボディペインティングのようでもあり、海と肌の境界を曖昧にする詩的瞬間だ。
この作品のエロスは、いやらしさではなく“命の湿度”で観客を包み込む。

笑いと哀しみの同居――。
房総という土地の湿気が、昭和のエロスに宿る精神をいまも感じさせる。

「海は、女の欲望を映す鏡だった。」

💦 見どころとフェティッシュ

  • ふんどし男たちの漁師的肉体美と労働エロス
  • 都会娘が波間に見せる一瞬の解放
  • “クジラのペニス”をめぐる男たちの滑稽劇
  • 万祝(まいわい)姿の女性像と日本的ボディラインの美
  • 磯・潮・岩・湿気――自然と欲望の融合

🎥 サンプル動画

昭和成人映画は、FANZAの公式配信でご覧いただけます。

🐾 黒猫のささやき

「魚は釣れる。けれど、女の心はいつも潮まかせ。
──それでも海に出る。それが昭和の男だった。」

⚠️ 年齢確認
当記事には18歳以上を対象としたアダルトコンテンツ(FANZAリンク等)が含まれます。
18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
※本ページにはプロモーションが含まれています。掲載画像はFANZA公式より引用。

房総ペコペコ節 おんな万祝

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!